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IT COLUMN

AI活用・業務改善

AIで議事録をつくる前に。決定事項を次の行動につなげる整理術

会議の内容は記録できているのに、後から「結局、誰が何をするのか」と確認し直してしまう。AIで文章を整える前に、会議で残す情報を少し変えると、議事録を行動につなげやすくなります。記録から共有までの流れを整理します。

執筆・編集:株式会社ファーストイノベーション

オンライン会議の後に、決定事項と次の作業を確認するイメージ
オンライン会議の後に、決定事項と次の作業を確認するイメージ

会議の前に、何を決める時間かを共有する

議事録の土台は、会議が始まる前からつくれます。議題ごとに、情報共有で終えるのか、案を比較するのか、その場で決定するのかを明確にします。目的が分かると、記録担当者も、残すべき情報を判断しやすくなります。

録音や文字起こしを使う場合は、参加者への説明、利用するサービス、記録の共有範囲を社内の手順に沿って確認します。残す必要のない雑談や個別情報まで広く共有しないよう、記録の目的に合わせた扱いを決めておきましょう。

「案が出た」と「決まった」を分ける

「来月から始められそうですね」という発言だけでは、開始日が決定したとは言えません。提案、懸念、合意、保留を分けて記録し、AIにはその区分を保ったまま整理してもらいます。会話の流れから合意を推測させると、参加者の理解とずれる場合があります。

曖昧な箇所は、見栄えを整えるために埋めず、「開始日は確認が必要」と残します。会議の終わりに決定事項を読み合わせる時間を取ると、議事録を作成した後の確認も進めやすくなります。記録を詳しくするだけでなく、曖昧さを減らす進行も大切です。

次の作業は、確認できる単位で書く

「企画を進める」では、着手したのか完了したのかを判別しにくくなります。「候補案を整理し、比較できる形で共有する」のように、次に見せるものが分かる表現にします。担当者が決まっていない場合は、記録担当の判断で割り当てず、その点を確認事項にします。

期限も同様です。「早めに」を具体的な日付へ置き換えるのは、担当者と確認してからにしましょう。作業の前提として他の人からの情報が必要なら、その依存関係も添えます。遅れが起きた際、単に担当者へ催促する以外の対応を考えられるようになります。

作業の残し方の例

作業:提案候補を比較表にまとめる 担当:会議で確認した担当者 期限:合意した日付。未定なら確認事項 前提:提供条件について、先方からの回答を待つ 完了:比較表を共有し、次回の判断材料にする

AIの整理後は、元の記録へ戻って確かめる

完成した文章は、会議の録音や元のメモと照合します。特に固有名詞、数量、日付、否定表現、担当者の対応関係を重点的に確認します。言い間違いや聞き取りにくい箇所がある場合、文章として自然だから正しいとは判断しないことが大切です。

確認担当者が読みやすいように、論点ごとに元の記録の位置を残す方法もあります。全文を何度も読み直す負担を抑えつつ、必要な根拠へ戻れる形を目指します。AIが作った要約と、人が確認した確定版は、共有時に取り違えないよう区別してください。

共有して終わらず、次回の確認につなげる

議事録を共有したら、修正の連絡先と、どこが正式な記録かを示します。後から決定が変わった場合は、元の文章を黙って置き換えるより、変更日と変更内容を残す方が、当時の判断を振り返りやすくなります。共有先には必要な人だけが含まれているかも確認します。

次回の会議では、前回の作業と未決事項から確認を始められるようにします。同じ話題を毎回最初から説明する時間が減れば、議事録を残す意味が現場にも伝わります。記録の量より、次の行動へつながったかを、運用を見直す基準にしましょう。

まず取り組むこと

次の会議のメモに「決定事項」「確認が必要な点」「次の作業」の三つの欄を用意してください。終了前にその欄だけ読み合わせることから始められます。

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