IT COLUMN
誰もが読み進めやすいWebサイトへ。文章と画像で始めるアクセシビリティ
アクセシビリティは、制作担当者だけが考えるものではありません。文章を書く人や画像を選ぶ人の工夫も、情報の受け取りやすさに関わります。今回は、日々のコンテンツ更新で確認できることから整理します。

見出しを読めば、記事の流れが分かるか
見出しは装飾だけでなく、どこに何が書かれているかを示す道しるべです。「特徴」「詳細」と短くまとめる場合も、その下で何を説明するかが文脈から分かるか確認します。長い記事では、話題の切り替わりに合わせて見出しを置くと、必要な箇所を探しやすくなります。
W3Cは、内容が分かるページタイトル、意味と構造を伝える見出し、分かりやすいリンクの文章などを、書き手が取り組める点として紹介しています。文字の大きさだけで階層を表すのではなく、適切な見出しとして実装されているかも制作担当者と確認します。
リンクを押す前に、行き先を想像できるか
「こちら」が何度も並ぶ文章では、目的のリンクを見分けにくくなります。「導入までの流れを見る」「募集職種を確認する」のように、リンク先の内容が分かる言葉を使います。別のサイトや資料を開く場合も、必要に応じてその性質を伝えます。
重要な説明をリンクの先へすべて押し込まず、今のページだけで判断できる情報を残します。リンクを並べるときは、何を確認するための案内かを文章でつなぎます。行き先を理解してから選べることが、迷いにくい導線につながります。
画像が伝えている情報を、言葉でも確かめる
写真や図には、それぞれ異なる役割があります。手順を説明する図なら何の操作を伝えているか、グラフならどの傾向を読み取る必要があるかを整理します。画像を見られない場合でも重要な内容が分かるよう、本文や代替テキストで補います。
見た目の説明を長く詰め込むのではなく、その場所で画像が何を伝えるためにあるかを考えます。装飾画像は、情報を持つ画像と同じ扱いにする必要があるかを制作担当者と確認します。動画では字幕や内容の説明など、音声だけに頼らない伝え方も検討しましょう。
画像の役割を確認する質問
この画像で読者に何を知ってほしいか 画像が表示されなくても、本文で重要な情報が分かるか 見た目を説明する必要があるか、内容を説明すべきか 画像内の文字を、スマホでも読めるか
更新時の確認と、実装の点検をつなげる
書き手ができる点検として、見出しの分かりやすさ、リンクの意味、画像の説明を更新手順へ加えます。専門用語や略語が続く箇所も、読者が理解できる説明になっているか見直します。公開後に寄せられた困りごとは、次の改善の材料になります。
一方、キーボード操作、読み上げ時の構造、色のコントラストなどは、実装と合わせた確認が必要です。この記事の項目だけで適合を判断せず、目的とする基準や対象範囲を決め、必要な検証を制作担当者と進めましょう。日々の更新と専門的な点検を両方続けることが大切です。
まず取り組むこと
最近公開したページを一つ選び、見出しだけ、リンクの言葉だけを順に読んでみてください。何を伝えるページか分かりにくい箇所を直すところから始められます。
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