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IT COLUMN

DX・業務設計

ダッシュボードに数字を増やす前に。判断に使える指標の選び方

数値は一画面に集まったけれど、会議では結局、別の資料を確認している。ダッシュボードを仕事に役立てるには、見せたい数字より、そこで何を決めるかを考える必要があります。指標を選ぶ順序から整理します。

執筆・編集:株式会社ファーストイノベーション

夜のオフィスでモニターのグラフを確認するデータ分析のイメージ
夜のオフィスでモニターのグラフを確認するデータ分析のイメージ

会議や日々の確認で、何を決めたいかを聞く

進捗の遅れを見つけたいのか、問い合わせ対応の状況を知りたいのか、次の施策を検討したいのかを確認します。目的が違えば必要な指標も、見る頻度も変わります。一つの画面ですべての利用者を満足させようとせず、主な判断を絞ります。

例えば問い合わせ対応なら、総件数だけでなく、未対応の件数や、確認待ちの理由が必要かもしれません。集計できる数字を並べるのではなく、数字が変わったときに誰がどう動くかを考えます。次の行動を説明できない指標は、掲載の目的を見直してみましょう。

同じ名前の数字が、同じ意味かを確かめる

「問い合わせ数」が、送信された回数なのか、重複を除いた相談件数なのかで意味は異なります。受付日と対応日、担当変更、対象外の連絡などの扱いも定義します。部署ごとに数え方が違うまま一つにすると、同じ数字を見ても判断が分かれます。

指標には、集計元、計算方法、対象期間、除外する条件を残します。欠けているデータがある場合は、ゼロ件と区別できる表示を考えます。値が出ていることだけをもって正しいとせず、元の記録と照合できる仕組みを用意しましょう。

指標の説明に残す項目

指標名:確認待ちの相談件数 定義:受付済みで、必要情報の確認が完了していない相談 集計元:正式に管理している受付台帳 更新:いつの状態を反映しているか 対応:増えたときに、誰が何を確認するか

全体から、理由を確かめる情報へ進めるか

最初の画面では、主要な状況と変化を把握し、必要に応じて内訳へ進める構成を考えます。すべてのグラフを同じ大きさで並べるより、日常の判断で見る順番を決める方が、利用者の視線を整理できます。色や強調も、意味を決めて統一します。

前の期間との比較では、日数や集計対象が同じかを確認します。比率だけが目立つと、元の件数が少ないことを見落とす場合があります。件数と割合、全体と内訳を必要に応じて組み合わせ、数字の大きさだけで判断しない表示を検討しましょう。

更新と、見る習慣を運用に組み込む

自動更新の画面でも、データの取得が止まる場合があります。最終更新時刻を表示し、更新されないときの連絡先を決めます。手入力が残るなら、その担当と締めのタイミングも共有します。古い数字を最新の状態として読まないための準備です。

運用を始めたら、会議で実際に使われた指標と、見られていない指標を振り返ります。判断に必要な情報が足りないのか、説明が分かりにくいのかを確認し、少しずつ調整します。画面をつくることより、同じ情報で相談を進められることを目指しましょう。

まず取り組むこと

今のレポートや管理画面から指標を一つ選び、「誰が、この数字を見て何を決めるか」を書いてください。答えに合わせて、必要な内訳と確認先を整理できます。

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